当山は弘法大師の開いた真言宗の大覚寺派の末寺です。
確実な資料はありませんが、開山は15世紀の中半よりも以前のようです。本尊は胎蔵界大日如来で、運慶作と伝えられています。昭和50年に海老名市の重要文化財に指定されました。人々に大きく限りない慈悲を注ぐ仏様です。
毘沙門天(多聞天)は帝釈天の眷族である四天王のひとつで、北方の守護神です。当山でも境内の北方の毘沙門堂にお祀りされています。弘法大師作との伝承となっていますが、鎌倉時代末期の作のようです。七福神のひとつとされているのは、毘沙門天の本身がヒンズー教で富の神であるクベーラ神であることによると考えられています。